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Fauvism フォーヴィスム(野獣派)
フォーヴィスム(野獣派)って何?
20世紀初頭のフランスで、自然の色から離れた強烈な色彩を使い、感情や画面の力を前面に出した絵画潮流です。短期間ながら、色を主役にする近代表現の転換点になりました。
- 時代・潮流
- 1905-1910頃
1905年のサロン・ドートンヌでFauvesと呼ばれ、強い色彩表現が1900年代後半に集中したため、ここでは「1905-1910頃」とした。

出典
Henri Matisse(アンリ・マティス)の《Woman with a Hat》は、肖像画でありながら肌や帽子を自然な色ではなく、緑、橙、青、紫の強い色面で組み立てています。フォーヴィスムでは、色は対象を正確に再現するための補助ではなく、感情、リズム、画面の強度を作る主役になります。1905年のサロン・ドートンヌで「野獣」と呼ばれた衝撃は、この色彩の自立にありました。
- デザインの特徴
- 純色、荒い筆触、単純化された形、感情的な色。
- 代表的な人物・作家・参照文化
- Henri Matisse フランス / 1869-1954
Woman with a Hat / Open Window, Collioure - Andre Derain フランス / 1880-1954
The Turning Road, L'Estaque - Maurice de Vlaminck フランス / 1876-1958
The River Seine at Chatou
- Henri Matisse フランス / 1869-1954

出典
Henri Matisse(アンリ・マティス)の《Open Window, Collioure》は、窓、海、室内を自然な光景として整えるのではなく、赤、緑、青、紫の強い色面で構成しています。フォーヴィスムでは、色は現実をなぞるものではなく、画面全体のリズムと感情を作る要素になります。

出典
Maurice de Vlaminck(モーリス・ド・ヴラマンク)の《The Seine at Chatou》は、セーヌ川沿いの風景を、自然な空気遠近ではなく、赤、青、緑、黄の強い筆触で押し出しています。マティスだけでなくヴラマンクを入れることで、フォーヴィスムが個人の肖像表現だけではなく、郊外の風景や水面を激しい色彩の場へ変えた運動だったことが見えます。

出典
Andre Derain(アンドレ・ドラン)の《The Turning Road, L'Estaque》は、風景を黄、橙、赤、緑の高彩度な色で組み立てています。自然の再現よりも、曲がる道や木々の形を大胆な色のまとまりとして見せることで、風景画を感情的な構成へ変えています。

出典
Andre Derain(アンドレ・ドラン)の《Charing Cross Bridge》は、ロンドンの橋と川を、実際の天候や空気感から離れた明るい色で表しています。都市風景を写実ではなく色彩の実験として扱うことで、近代都市の印象を強い視覚リズムに変えています。
文房具カフェの視点
フォーヴィスムは、空や植物、人間の肌まで、写実的な色で塗ることをやめました。ざっくり言えば、みんなにどのように見えているかではなく、ポスト印象派の流れにある「オレにはこう見えている」あるいは「オレはこう感じる」という色の置き方です。色彩には見た目だけではなく、身体や皮膚で感じる「感じ」がある。色彩を普遍的な視覚の反応から、より多義的で自由な存在へと拡張した、とも言えますね。
次の章へ進む視点
フォーヴィスム(野獣派)への批判・対抗意識から次の潮流へ
フォーヴィスムは色彩を解放しましたが、当時は乱暴で野蛮な色使いとして批判されました。その衝撃は、色が現実再現の補助ではなく感情や構成の主役になるという考えを広げ、表現主義や抽象絵画へつながります。




















